■PI TRIから銭湯、そしてOTCの誕生に
2017年から、Onジャパンのメンバーとパールイズミのメンバーはブランドの垣根を越えて「PI TRI」として、一緒に合宿をしたり、宮古島や佐渡のトライアスロンに参加し、トライアスロンの楽しさや、仲間とチャレンジすることの魅力を同じスポーツカンパニーとして発信していた。
2020年からコロナウィルスの影響により、トライアスロンの大会が軒並み中止となり、感染予防の観点からも、”みんなで遠征したり集まったりしてトライアスロンを楽しむ”ということができない日々が続いていた。
そんな大会や合宿ができない時期に、Onジャパン代表の駒田さん、プロスイムコーチの前田康輔さん、パールイズミの大西3人で、銭湯につかりながら話していたときにOTCの原型となる話題がでた。
「仲間と旅をして、トライアスロンの達成感を一緒に味わうあの体験、あの楽しさはこれからも大切にしていきたいし、スポーツの仕事にかかわる我々が自ら率先してトライアスロンを楽しみ、そのリアルに感じた楽しさを多くの人に届けていきたいよね。」
「仕事のような遊びのような感じでね。」と。
この話題が妙に盛り上がり、駒田さんがアクションを起こし、カタチとなったのがOTC(On Triathlon Club)である。
■楽しさという価値観でつながる多様性に富んだメンバー
メンバーはベテラントライアスリートから、これからデビューするメンバーまで多様性に富んでいる。
おそらくOTC発足時点で、半数近くのメンバーがトライアスロンの大会未経験者。トライアスロンにチャレンジしようというポジティブなメンバーが多いところもOnらしい。
OTCは競技的なレベル感などは定めず、それぞれのペースで走り、応援しあい、多様性に富んだメンバーが”楽しさ”という価値観でつながり、一緒に楽しむことを大切にしている。
こんなメンバー構成、発想がとてもOnらしい。
■アップデートされたエア トライスーツをチームウェアに
2021年の活動に向けて、最初に始めたのがOTCのトライスーツをつくること。
PI TRIでパールイズミのエア トライスーツを気に入ってくださった駒田さんがOTCのトライスーツにもエア トライスーツを採用してくれた。
OTCの発足に合わせるかのように、2021年のエア トライスーツはこれまで使用していた空気抵抗軽減素材の第二世代となる「スピードセンサー®Ⅱ」にアップデートされている。
「スピードセンサー®Ⅱ」は従来の素材よりもロードバイクの速度域に特化して空気抵抗軽減効果を発揮するように開発され、さらに素材自体の伸縮性も向上しているので、スイムで肩を回す際のストレスもまったくなく、動きやすさの点でもトライアスリートに喜んでいただけるスーツになっている。
トライスーツのデザインは部位ごとにトーンを微妙に変えたネイビーを組み合わせ、ボディーやパンツ部分にはOnシューズの特徴的なソールCloudTec®をイメージした柄を施してある。
Onらしく、スポーティーでありながら洗練され高級感を感じさせる1着に仕上がった。
■動きはじめたOTC
2021年春にはOTCとして出場する大会も決まり、集まれるメンバーでスイムやバイクのトレーニングをしたり、夏には蒲郡で合宿も実施した。
とはいえ、まだまだコロナの影響もあり、出場を予定していた大会も中止や延期となり、10月末の琵琶湖でデュアスロンとして開催された「LAKE BIWA TRIATHLON IN MORIYAMA」がOTCとしての初陣となった。
2022年、きっと多くの大会やイベントが復活してくるであろう来年は、OTCの活動もより本格化する予定である。
パールイズミのエア トライスーツとともに、トライアスロンを思いっきり楽しみ、Onらしいトライアスロンの楽しみ方を伝えていってほしいと思う。