未来へのビジョンを掲げるFUKAYA RACING
まずはチーム発足のきっかけを教えてください。
ー松本選手
きっかけはMTBの全日本チャンピオンである山本幸平選手に、二人(竹内選手、松本選手)でついていった2018年10月のギリシャ遠征でした。
当時伸び悩んでいた竹内を海外レースに興味を持っていた松本が誘う形でついていきました。この遠征でとても多くの刺激を受け、海外で活動ができる、世界を目指すチームを二人で作ろうと決意しました。そして、竹内がお世話になっていた株式会社FUKAYAの近藤社長にご賛同いただき、株式会社FUKAYAをメインスポンサーとした「FUKAYA RACING」がスタートしました。
竹内 遼 選手
チームは選手のお二人を含め、どのようなメンバー構成ですか?
ー松本選手
チームのエース竹内遼、そして、チームマネージャーを兼任している松本佑太の2名が選手としての役割を果たしています。また、チームスタッフの佐藤、ビデオグラファーの山﨑がメインのメンバーとなっています。この4名でチーム方針や、活動スケジュール等を考え、スポンサー獲得からレース現場まで行っています。その他にもメカニックや、ウェブなどでスポット的に様々な方に協力していただいています。
それぞれ拠点が違うと思いますが、トレーニングやチームの活動はどうしていますか?
ー松本選手
シーズンの半分以上が海外であることと、まだ自分たちが拠点を持てるほどのチーム規模ではないので、それぞれが自分のホームでトレーニングを積んでいます。竹内遼は、岐阜県を拠点に現在活動を行っており、近隣のMTBコース等で日々トレーニングを積んでいます。私は神奈川県を拠点に、小田原のフォレストバイク等でトレーニングを積んでいます。
昨シーズンからコロナウイルスの影響で、海外遠征が非常に少なくなっていますが、もともとはシーズンの約半分を海外で過ごしています。一か月から二か月の遠征期間中に多ければ10レース近くこなすこともあります。遠征中はスタッフ・選手同士でコミュニケーションを密にとりながら、トレーニングを積んでいます。
直近の2020年の戦績はいかがでしたか?
ー松本選手
昨年の11月に行われたMTBの全日本選手権で竹内が4位、私が18位という結果でした。
竹内に関しては2021年シーズンの全日本選手権でのタイトル奪取に向けて、良かった点や今後の課題など多くの収穫があったレースでした。
松本 佑太 選手
共に戦うウェアを一新
今シーズンからチームジャージのデザインを一新しましたがこだわった点などはありますか?
ー松本選手
海外のレースに参戦する際に日本人であることを誇りにもって走るために、和柄を取り入れ、日本らしさを表現することにこだわりました。背中に国旗を入れていることもそのこだわりの1つです。
メインスポンサーである株式会社FUKAYA様のコーポレートカラー、白と黒を採用し、色数を絞ったことで、より洗練された印象に仕上がったのでとても気に入っています。
竹内選手、松本選手と、パールイズミ常務取締役の清水
エアスピードシリーズに搭載した空気抵抗軽減素材「スピードセンサー®Ⅱ」の使用感はいかがですか?
ー竹内選手
私はウェアをピッタリと着るのが好みなので、小さめのSサイズを選びました。初めて現物を手にした際、思っていたよりもかなり小さくて、この大きさで着れるのかなぁと少し不安になりましたが、着用してみるとストレスの無さに驚いたのを覚えています。
ここまでタイトにウェアを着ると普通は脇の下の縫い目、お腹の締め付け、肩の突っ張り感など必ずどこかに不快感を感じますが、「エアスピードジャージ」にはそれらがまるでない。極端にいえば、”着ていることを意識しない”ウェアです。
昨シーズンは「イグナイトシリーズ」を使用していただきましたが、違いや率直な感想を教えてください。
ー竹内選手
昨シーズン使用させていただいていた「イグナイトジャージ」も個人的に気に入っていて不満はありませんでした。レースをする人、しない人に関わらず、多くの方におすすめできるウェアです。
一方「エアスピードジャージ」は、よりレース志向の方におすすめしたいです。一切の無駄を削ぎ落としつつ、ストレスフリーな着心地であるこのウェアは、極限まで自分を追い込むことになるレースで大きな武器になると思います。
今シーズン、そしてこれからのこと
では、両選手の今シーズンの意気込みを聞かせてください。
ー竹内選手
まずは10月の全日本選手権でタイトルを獲ること、その上で海外レースで着実にステップアップを重ねていきたいです。3年後のパリ五輪に向けての動きも今から重要になってきますし、チームやスポンサー様とも連携しながら進化を続けていけるようやっていきます。
ー松本選手
全日本XCEタイトルの獲得です。XCOではTop10を目指しています。昨年はうまく調整が出来ずに全日本XCEで惨敗を喫しました。今年はそのような事がないようしっかり調整して勝ちを狙っていきたいと思います。
最後に今後のチームの展望などを教えてください。
ー松本選手
引き続き20代の選手、スタッフを中心にチーム活動を続けていきます。
残念ながら、ワールドカップ、世界選手権、オリンピックで活躍できる選手を本気で育てられる環境や人材が国内には不足しているように感じています。そして、これは2、3年で築き上げられるものでもありません。
自分達の現状を把握し、常に目標となる最先端の領域の情報を集めながら一歩づつ大舞台で活躍できる選手を輩出できるチームに育てていきたいと思っています。
そして、本場ヨーロッパのように、19歳からワールドカップを転戦できるような文化を日本に根付かせたいと考えています。
松本選手、竹内選手、インタビューへのご協力ありがとうございました。
FUKAYA RACINGの活動は競技活動とともに、業界の未来に対する強い想いやメッセージも込められていることが伝わってきました。
チームの掲げたビジョンの達成に向けて、パールイズミは最高のパフォーマンスウェアでサポートしていきたいと思っています。
今シーズンの活躍を楽しみにしています!