サイクリスト 萩原 武×パールイズミ
-大西
おかげさまで萩原さんを起用させていただいたビジュアルで、今年の秋冬用のカタログやWEBが無事完成しました。この記事がアップされる頃にはサイクルショップなどでも萩原さんが表紙のカタログが設置されていると思います。今回はいきなりのご指名にもかかわらず、ご協力いただきありがとうございました。
私も撮影に立ち会いましたが、けっこう落ち着いてやられていたのが印象的でした。こういったモデル出演は初めてでしたよね?
-萩原さん
そうですね、以前アパレル関係の仕事をしていた時に、撮影のディレクションを担当したことがあったので、撮影現場の雰囲気には比較的慣れていたんだと思います。
なのでそこまで緊張はしなかったんですけど、カメラマンがシャッターを切るタイミングと、自転車に乗っている自分の動きをイメージ通りにあわせるのは難しかったですね。出演する側の苦労もあるんだなとこの時実感しました(笑)
-大西
撮り直しにも嫌な顔一つせず、やっていただけて本当に感謝しています。仕上がりは社内でも好評で、この秋冬にパールイズミが表現したかった、より多くのサイクリストにとって身近に感じられて、適度なリラックス感と清潔感のあるビジュアルに仕上がりました。
萩原さんは今回のモデル撮影だけでなく、普段からパールイズミのウェアを着ていただいていますが、パールイズミにはどんな印象をお持ちですか?
-萩原さん
着心地がいいのが一番気に入っているところです。僕は割と体にフィットしたウェアが好きなんですが、フィットはしているけれど、硬さや窮屈さがなく、柔らかい着心地のウェアが多くて愛用しています。海外ブランドも着たりするんですが、たまにフィット感はよくても着心地が少し窮屈だったり、固く感じたりするものもあるので、その分パールイズミは安心して選べます。
-大西
ご好評いただけて嬉しいです。フィット感やサイズ感は、日本人の体型にあわせて長年製品づくりに向き合ってきた国産ブランドの強みかなとも思っています。タイトフィットが好みの萩原さんだと、今日も着てくださっていますがイグナイトシリーズですよね。
-萩原さん
ですね。イグナイトのセットアップはこの夏かなり着用しました。あとはちょっとマニアックですが、イグナイトロングソックスもありそうでない無地の単色で、締め付け感もちょうどよくて気に入ってます。
ロードバイクとの出会いは5年前のトライアスロン
-大西
ウェアに対してのコメントも玄人っぽいですね(笑)
いまではすっかりサイクリストの萩原さんですが、スポーツマンではないときから私は知っていて、萩原さんのロードバイクとの出会いにも立ち会っているので、サイクルスポーツを通じた萩原さんのライフスタイルの変化はとても嬉しく思っています。
-萩原さん
そうですよね、あれは5年前でしたね。
以前勤めていた会社で、5月に開催されるホノルルトライアスロンに社員でチャレンジしようという自社ブランドのPRを兼ねた社内企画がきっかけでした。その企画のコーチとして、当時コーチ業もやられていた大西さんにコーチングをお願いしたのが大西さんとの出会いでもありますよね。この時は自分でコミュニティーを立ち上げるまでロードバイクにハマるとは思ってもいませんでした。
-大西
同じく私も想像していませんでした。その時はトライアスロンのリレータイプに出場して、萩原さんはバイクを担当しましたね。確かコーチ陣が各自の適性を判断して、スイム、バイク、ランの担当に割り振りしたんだと思います。ロードバイクは始めたときから楽しさや魅力を感じていましたか?
-萩原さん
あのとき、ランニング担当になっていたら今の自分はないですね(笑)
ロードバイクも最初はレースで走る距離が40kmと聞いてびっくりしていましたが、実際乗ってみると単純に風を切って走る感覚が気持ちよかったし、思っていた以上に遠くまで行けることが楽しくて、すぐにロードバイクの魅力に引き込まれました。それと自分の体がどんどん健康的にシェイプされ、変わっていくのも嬉しくて。
ホノルルトライアスロンが終わったらすぐに自分のロードバイクを買いに行きました。
-大西
そこから一気にサイクリストへの道を歩み始めましたよね。
人との出会いやつながりがあったからこそ
-萩原さん
自分がロードバイクを続けられたのは単純に楽しかったこともありますが、始めた時に出会った人たちにすごく恵まれていたことが非常に大きかったと思っています。大西さんをはじめ、同じくその時コーチを担当してくれたプロトライアスリートの山本良介さん、最初に自転車を購入したショップの方など、とにかく気軽に相談できて、親切に教えてくれる人に出会えたのはとても心強かったです。
その後も自転車を通じて様々な人とつながっていくのがすごく面白くて、今は人との出会いやつながりも自分にとって重要なモチベーションになっています。
-大西
少しでもお役に立てたのならとても嬉しいです。今では萩原さんのほうがたくさん自転車乗ってて逆に刺激を受けていますよ。
でも萩原さんは決して競技志向ではなく、しっかりロードバイクに乗りつつも、自転車を通じた人との出会いやつながりを大切にして楽しんでいるのが日々のSNSの発信などからも伝わってきます。
おそらく萩原さんはその出会いやつながりの部分に一番の魅力を感じていて、これからの人たちへも伝えていきたい部分なのかなと。
-萩原さん
まさにそうですね。出会った人を通じてまた新たな出会いがあったり、自分発信で早朝の皇居ライドを始めたら、SNSを見て参加したいといって来てくれる方がいたりと、どんどん輪が広がってきました。一緒に楽しいライドを共有できたり、自転車に関する新しい情報を知れたり、自転車をやっていなければ出会えないような選手やメーカーの方と出会えたり、とにかく自分のサイクルライフがどんどん充実していくのを実感しました。
想いをカタチに
-大西
ご自身で立ち上げた会員制コミュニティーCYCLE COMMUNE TOKYO(以下CC TOKYO)もそこを大きなコンセプトとして始められましたよね。
-萩原さん
自分はたまたま運よく、いい人たちに出会えて楽しく続けられていますが、少しずつホビーサイクリストの世界が見えてくるにつれて、自分のように良い人や環境に巡り合えていない方や、クラブやコミュニティーに入るものの、競技志向が強くてついていけなくなったりする方がけっこういることを知りました。あとはそもそも誰かと走りたいけど、どこのクラブもハードルが高いと感じて断念している方とか。
自分は一緒に走る人によってものすごくサイクルライフが充実して、楽しく続けられているので、その体験をこれからの人たちにも提供して、多くの人に楽しく自転車を続けてもらいたいと思っています。その想いをカタチにしたのが「CC TOKYO」です。
-大西
すごく共感します。考え方はそれぞれですが、私たちはプロではないので、いかに取り組んでいるスポーツを通じて健康はもちろんですが、生活の質を高めてくれる仲間やコミュニティーと出会い、楽しく続けていくかが大切だと思っています。
つながりの部分以外にCC TOKYOで取り組んでいきたいことはありますか?
CC TOKYOの展望
-萩原さん
人とのつながりもそうですが、信頼できるショップさんやメーカーさん、選手や指導者の方とも連携して、メンバーにとって有益な情報やサービスを提供していく予定です。
それとサイクルスポーツを続けるうえで欠かせない安全面にもしっかり向き合っていきたいと思っています。自転車を楽しむことは素晴らしいのですが、まだまだマナーに課題のあるサイクリストもよく目にします。CC TOKYOはサイクリストの模範となるように安全面やマナーの徹底をしていきたいと思っています。
-大西
いいですね。コミュニティー内で完結するのではなく、CC TOKYOがハブとなってさらにメンバーのサイクルライフが充実していくのがイメージできます。安全面の配慮なども、ただみんなで盛り上がるだけでない地に足の着いた萩原さんらしさを感じます。
今は具体的にどのような活動をされていますか?
-萩原さん
コロナの影響もあり、始動がだいぶ遅れてしまったのですが、8月からコミュニティーのことを知ってもらうために無料の体験イベントを開催しています。サイクリストファーストなカフェに立ち寄ったり、選手と一緒に走ったり、カメラマンをゲストにお呼びしてフォトシューティングライドを企画したりしています。
10月からは正式にメンバーを募集して本格的に始動します。もちろん興味を持った方向けの体験イベントも引き続き開催する予定です。
-大西
萩原さん自身もこれからCC TOKYOを通じてどんな方と出会えるか楽しみですね。
自分もこれまでにない新しいカタチの会員制コミュニティーがどのようになっていくのかがとても気になります。
ましてや5年前の萩原さんを知っているだけに、とても感慨深いですし応援させていただきたいと思っています。
-萩原さん
ありがとうございます!あらためましてCC TOKYOをどうぞよろしくお願いいたします。
-大西
こちらこそ、お話聞かせてくださりありがとうございました。CC TOKYOの活動を楽しみにしています!忙しくなるとは思いますが、これからもちょくちょく一緒に走りましょう。